工具の基礎知識

【オルタネーター発電量の点検方法】

■事前点検

○まず最初に、オルタネーター以外の部分で、充電装置の機能に影響がある項目について点検します。

オルタネーター以外で、異常があれば無負荷試験や負荷試験で正しい結果を得ることが出来ません。

したがって、必ず各部点検を実施して、オルタネーター以外に異常が無いことを確認したうえで、無負荷試験、負荷試験を行います。

★点検内容★

・バッテリー比重および液量点検
・バッテリーターミナル取付、接点状態点検
・Vベルトの張力、たわみ量点検
・ヒューズ及びヒュージブルリンクの点検
・オルタネーターの入力電圧の点検
・エンジン回転中の異音点検

○今回は、スナップオンデジタルマルチメーター(EEDM504)とクランプメーター(EETA502C)を使ってオルタネーターの点検をします。

■無負荷試験(調整電圧、調整電流点検)

○エンジン回転数を2000rpmまで徐々に上げて、バッテリー両端の電圧を測定します。

テスト車両は14.06Vを示しています。基準値は13.5V〜15.1V(25℃)です。

○次にクランプメーターのコネクターを写真のように+・-をCOMとVΩHzに差し込みます。

テスターのレンジをmVにします。

○オルタネーターにクランプメーターを挟み込む前に0調整を行って下さい。

地球には磁極があるので、0にはなりませんからある程度でOKです。

また、正確な測定をする為、クランピングする状態で0点を調整しましょう!!

○調整が完了したら、クランプメーターをオルタネーターのB端子に挟み込んでエンジン回転数を2000rpmにして調整電圧を調べます。

テスト車両は9.53mVでした。

※スナップオンテスターの場合は、mV=Aですので今回は9.53mV=9.53Aになります。

※車両状態により必ずしも基準値の10A以下になるとは限りません。


新品バッテリーでも10A以下になることもありますので1つの基準としてお考え下さい。

○測定結果が基準値以下の場合、オルタネーターが不良であると判断できます。

一般的に基準値以上のときはICレギュレーター不良、基準値以下のときはそれ以外での不具合の可能性が高いといえます。

■負荷試験

○無負荷試験の状態より、ヘッドランプをハイビームに、ヒーターブロワスイッチをハイにしエンジン回転数を2000rpmにセットした状態でただちに電流を測定します。

テスト車両は58.3mVでした。

※スナップオンテスターの場合は、mV=Aですので今回は58.3mV=58.3Aになります。

基準値は30A以上ですが、基準電流以下を示しても、バッテリーが完全充電状態の場合、電流が小さくなるので、ある程度放電したバッテリーと交換するか、または負荷を増し(ハザードランプ、リア熱線などを作動させる)再度測定します。


○測定結果が基準値以下の場合、オルタネーターが不良であると判断できます。

この場合、オルタネーターの発電機能及び整流機能を持った部位の不良の可能性が高いといえます。

○最後に、テスターの中には拡張性や補給品が無い物もありますので購入する時は、よく考えて購入して下さい。

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