PICK UP ITEM バックナンバー
スナップオン マルチプローブ ウルトラ
EECT900
○今週のスナップオンピックアップアイテムは、これ1台で乗用車からトラックまで対応できる超多機能テスターのご紹介です。
この商品を細かく説明するとなると文面だけでは解りづらいので、このテスターの出来る事に特化してご案内いたします。
特徴は、検電テスターとして測定電圧表示、+/-のカラー表示&ビープ音。 さらに、バッテリー電圧表示、測定電圧の最大/最小を同時表示。
マルチメーターとして、直流電圧、抵抗、交流電圧(真の実行値、最大振幅)、周波数、デューティ比、パルス幅(全測定値の最大/最小値を同時表示) パワースイッチ設定は、3モード(パルス信号も3モード設定可能) サーキットブレーカー設定は、2〜30A(電源設定が可能) 特別な診断テスト機能(Batt Stat/Hot Shot) 最大7測定値を同時表示。
12V〜24V対応。
交換可能な約7mのケーブルを採用し、乗用車からトラックのヘッドライトから、ブレーキライトやトレーラーヒッチまで届き、車両の全周囲の回路点検が可能です。
■まずは、抵抗測定モード!
最大50KΩまで測定できます。ここまで計測できれば、車の診断はほぼ大丈夫!
たとえば、水温センサー、W/Hの導通、エンジンの制御系からABSセンサーの抵抗まで出来ます。
○テスターの故障の原因である、抵抗測定時に間違えて電圧測定しても、警告表示して本体の保護をしてくれます。
■次は、V/acモード!
AC-V(True-RMS)、AC-V(Peak to Peak)、周波数Hz、パルス幅PW、デューティ比Duty、選択項目の最大/最小値表示、パルス幅+/-の表示切替、一度に計測してくれますので、簡単に計測ができます。
真の実効値テスターですので、異形波でも正確に測定できます。
○5項目が同時に表示されますので、切り替えの必要がなく、ラクラク計測が可能!
エンジンコンピュータの入力、制御の確認に最適です。
■次は、AMPモード!
○電流は、+電源と-グランドの供給、サーキットブレーカー設定、測定(TIP)電流表示、最大/最小値表示、最大45A(瞬間値)、抵抗値表示機能があります。
サーキットブレーカー設定は、2〜30A(電流設定が可能)
○実際に、小さいファンモーターなので、2Aに設定して電気を流してみます。
抵抗が240Ω、流れているアンペアは0.05Aと測定できました。
○通常のテスターでは電気が流れている状態の抵抗点検はできませんが、EECT900なら計測可能です。
(通常のテスターは故障の原因になるので、絶対に行わないでください)
この機能を使えば、電動ファンやマグネットクラッチの駆動、テスト時の消費電流、回線抵抗がみられます。
また、ヒューズの下流の消費電流の確認にも最適です。
■続いて、V/dc直流電圧モード!
+電源と-グランドの供給、サーキットブレーカー設定、測定(TIP)電圧表示、最大/最小値表示、バッテリー電圧表示、+/-インジケーター表示、
☆特別な診断機能Batt Stat(バッテリーの状況確認テスト)、Hot Shot(電圧/グランドの性能テスト)と、こちらも多機能です。
○先ずは、バッテリーテストを行います。(12vのみ可能、24vは各バッテリーでテストして下さい)
EECT900が正常に作動するか確認するもので、バッテリー性能を計測するものではありません。
■続いて、V/dc直流電圧モード!
次に、ホットショットテストを行います。 このモードは電源系統やアース系統の配線に抵抗がないかを点検できます!
簡単に言うと(-)アース不良や(+)電源の供給量(配線抵抗)が低下していないかを簡単に確認できます。
正常ですと45A以上の電流が流れる事を意味します。
注意!必ず配線図を確認してから使用してください!
■次にV/dc直流電圧、今回は実践を踏まえて電動ファンの駆動確認をして見ます。
整備経験者が見れば、どれがリレー作動電圧でどちらが駆動電圧か?どれが駆動出力か判断できると思いますが、一応、配線図を確認しながらやる方が事件になりません!
○検電としても使用して、電動ファンのリレー部分入力電圧の確認から、電源供給により駆動確認まで一連の点検が簡単にテスト出来ます。
補足!
バッテリー電圧より0.6X差があると、ブザーが鳴りませんので、電圧降下してないか瞬時に確認できます。
出力アンペアの選択をして、リレーの駆動側から供給して駆動をしてみます。
○バッテリーのクランキング降下電圧の測定も最大値と最小値が表示されますので、バッテリーテストなどにも便利です。 その他にも離れた場所での電圧の計測も可能です。
○次はスイッチモードです。
このモードを使いこなせば、配線や電気故障の探求が凄く楽になります。
以前のパワープローブ系は機械式スイッチで押してないと印加しなかったのですが、EECT900は、電気式スイッチにより印加がモメントリーモード、パルス、ラッチ、とさまざまな作動ができる様になり、故障探求が非常にやりやすくなります。
AMP,V/dcモードで使用可能です!
■モメントリーモード。
○+/-のスイッチを押している時だけ作動(印加)するモードになります。
〇ラッチモード。
長時間スイッチを操作し続けたい時はこの設定にします。
たとえば、(−)ボタンを一回押すと、もう一度(−)ボタンを押さない限り、アースに(印加)落とし続けます。(+は電源を印加し続けます)
■パルスモード。
電源/アース供給を交互に繰り返します。パルス間隔は、0.25s/0.5s/1.0sに変更することが出来ます。
では、パルスモードとV/dcモードを使って(+)配線の断線の探索をしてみます。
パルスは0.25Sに設定、V/dcに設定! アンペアーは15Aに設定しました。
〇今回は、わざと断線させて測定します。
+側に断線が有る場合、(+)ボタンを押して電源を供給します。
断線時は0.25s間隔でブザーが鳴りますが、断線箇所が繋がると継続音に代わり、右上の+が点灯します。
実車の場合、この方法でワイヤーハーネスを揺すりながら、断線箇所の特定に応用できると思います。
次は、アース線の断線の探求をしてみます。
マイナス側は、落とすのに時間がかかるため、1sなどに設定します。
今回は2Aに設定しました。
アース側の断線時は1sでブザーが鳴りますが、配線が接触するとブザー音が鳴り続けます。
音の変化で解るので離れた場所でも、配線の断線箇所の探求に役立ちます。
さて1例ですが、配線の束から1本の配線を見つければなりません、配線図はありません、配線の束には電源やアースが有ります。
そんな時、パルスで一定間隔のブザーと信号を送ってくるEECT900があれば、その信号を他のテスターで追えば確実にどの配線か特定できると思います。
故障の原因が分かれば、頭の中でどうすれば効率的に探求できるか模索しますよね。
そんな時に、EECT900があれば、解決策が早くみつかるベストアイテムになるかも知れません!
詳しくはツールズショップ伊賀までご連絡ください。
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